“気”の根本的な原理原則は“気”の消耗の節約です。
“気”は寿命と同じであり、消滅すれば死を迎えます。
物質的なものは陰、目に見えない非物質的なものは陽。全てはこの相反するものによって発展し維持されてきました。開拓するものは陽であり、守護するものは陰です。カラダに良い影響をもたらす様々な栄養素をいくら摂取しても、目に見えない非物質である“気”というエネルギーが消耗すれば老いは早まり、病になりやすくなってしまいます。

“気”が消耗してしまう原因とは…心身の緊張、疲労、我慢、騒がしく、忙しく、怒り、心が穏やかでない、休まない、寝ない、つまらない日々など、精神的な汚染が“気”という生命を維持していくために必要な“気”の浪費となります。
空気、カビ、食物におけるものは物質的汚染であり、それを解消する条件がいくら整っていても精神的汚染によって“気”を消耗してしまいます。“気”の補充は浪費・消耗の節約をすることです。“気”の節約とは静かに、穏やかに、心が平安であり、怒らず、無理せず、楽しく、心地よく過ごすことにより老いを抑え、心身ともに若々しく、自然回復力を呼び起こし、病になりにくくなります。
現代医療の部分的な治療から、身体を環境も合わせた総合的に考え、自然治癒力(自己治癒力)や免疫力を高め、病にならない心と身体をつくることに世の中では興味を持たれつつあります。
気功は全身の経絡に流れている気の循環、気によって運行される気のバランスや滞りなどを見極め、気功によって調整します。